物では幸せにならない。
と、感じたのは多分30代も後半に入ってからだと思う。
独身で会社役員、所謂キャリアウーマンていう。とにかく仕事、仕事に追われる毎日で、休日は週にたった1日あるか、ないときもある。
だから、休日といったらそれはもう朝から一日やることがあって予定がいっぱい。
どんな予定かというと、エステにヘアサロン、ショッピング、ゴルフなら半日つぶれるし。
とにかく仕事から一歩離れて、例えば「ショッピング」となると、靴鞄や洋服、化粧品、できもしない料理の道具などを毎週毎休日買っていました。
当時住んでいたマンションの間取りは単身用の1K、収納する場所がとにかく少ない。
職業上、寝る場所と食事をする場所とくつろぐ場所までも物で占領されるような生活はワタシの中ではあり得ないことなので、基本的には、使わないもの(ときには買って一度も使うことなく)は順番に処分もしていましたが、やはり全体の量は減ることはありませんでした。
つまり買っては捨ててを繰り返していたわけです。
そうして繰り返しているうちに、ようやくぼんやり結論らしき考えが浮かんだのす。
「人は物では幸せにならないんだわ。」
更に、買っては捨ててのその間にちょいちょい、掃除とお手入れが入るんです。
捨てるために仕分けをする時間と、買ってきたものを仕舞う前に収納場所を掃除する手間がかかるのです。(ただでさえ休日が少ないのに)
はじめ物を買ったとき、その直後はとっても満足して嬉しくて幸せを感じる。
それなのに数日したら、そんなことはすっかり忘れて次のものが欲しくなる。
コレって何ループって言うんでしょう?
で、そんなふうでもワタシようなタイプ(買い癖はあっても同時に片付け癖も持ち合わせている人)は、やっかいなことに物に少々執着する部分も持ち合わせている。
だから、物を買うときのルールは、
- 必ずはっきりとした理由がある
- 他人の真似は嫌
- 大きな失敗はしたくないから下調べは怠らない
また、捨てるときのルーティンは、
- 理由があって捨てることを決断する
- 業者の方が運びやすく処理しやすいようにそれらを美しくまとめて出す
- 空いた収納場所を掃除する
それなのに、いつまでたっても絶対に「これで満足」を迎えることがないなんて、やっぱりおかしい。
更に言うなら、買うにも捨てるにもとにかく時間と手間がかかり過ぎる。
物に支配されているとは、こういうことを言うのではないかと思うのです。
まず、気づきが第一歩。
何か変化を迎えるときは、いつでも自己の気づきがある。
全てを合理的にするのは望んでいないしそれはどこか無理があると思うんですね。
だけど、気づいたときが仕事も人生も整理するきっかけになると思います。
そんなことを含めた提案がサクっとできるようになりたいと思っているんですけど、思うようにいかないのが現実なんですよねー(^^; 道は険しい。